「おうちのプランターで真っ赤に実った甘いイチゴを収穫してみたい!」
「去年、ベランダでイチゴを植えてみたけれど、全然実がならずに失敗しちゃった…」
プランターに実る真っ赤なイチゴは、家庭菜園をやる人の永遠の憧れですよね。自分で育てた採れたてのイチゴは、お店で買うものとは比べものにならないほどフレッシュで甘いものです。
でも、いざ育ててみると「葉っぱばかり茂って実がならない」「いつの間にか枯れてしまった」という声を本当によく耳にします。大手サイトに書かれている通りの手順でやったのに、なぜかうまくいかなかったという方も多いのではないでしょうか。
安心してください。イチゴのプランター栽培で初心者が失敗するのには、明確な「原因」があります。
そこさえクリアすれば、本当に初めての方でも、昨年うまくいかなかった方でも、必ず甘くて美味しいイチゴを収穫できます!
この記事では、イチゴのプランター栽培に挑戦する初心者さんに向けて、よくある失敗原因と、絶対に失敗しないための4つの鉄則、そして収穫までの全体像(ロードマップ)をどこよりも分かりやすく解説します。
1. なぜ失敗する?イチゴのプランター栽培で初心者が陥る3つの挫折原因
まずは「なぜ去年はうまくいかなかったのか?」の原因合わせから始めましょう。イチゴのプランター栽培で初心者が失敗する原因の9割は、実はこの3つに集約されます。先回りして対策を知っておけば、今年はもう怖くありません。
原因①:苗を「深く植えすぎ」て窒息させた
イチゴの苗には、茎の根元に「クラウン」と呼ばれる、ぷっくりと膨らんだ王冠のような部分があります。ここがイチゴの「心臓(成長点)」であり、新しい葉っぱや花の芽がすべてここから出てきます。
「しっかり根付かせよう」「倒れないようにしよう」と思って、このクラウンまで土に埋めてしまうと、イチゴは新芽を出せずに窒息して腐ってしまいます。逆に浅すぎると根が乾いて枯れてしまいます。プランター栽培で最も多い枯死原因が、この「深植え」です。
原因②:冬に「過保護」にしすぎて部屋に入れた
イチゴは実は、非常に寒さに強い植物です。冬になって寒風が吹くと、イチゴの葉っぱは地面にペタッと張り付き、赤紫色のようになって枯れたように見えます。これを見て「かわいそうだから」「寒そうだから」と暖かい部屋の中に入れてしまうのは絶対NGです。
イチゴは「冬の厳しい寒さ」に一定期間(およそ50〜100時間)当たらないと、春になっても花を咲かせない(=実がならない)という特別な性質を持っています。冬のプランターは、外に出しっぱなしにするのが正解なのです。
原因③:実を大きくしたくて「肥料」をあげすぎた
「美味しいイチゴをたくさん実らせたい!」という親心から、春先にジャンジャン肥料をあげていませんか?
実は、チッソ成分の多い肥料をあげすぎると、株ばかりが巨大化して葉っぱがワサワサ茂るのに、花がまったく咲かない「ツルボケ」という状態になってしまいます。イチゴは思っている以上に「少なめの肥料」で育つ野菜です。
2. 【一覧表】プランターイチゴの年間スケジュール
イチゴは、秋(10月)に植えて、冬を越し、春(5月)に収穫する「長期戦」の野菜です。今から収穫までにどんなイベントがあるのか、全体像を頭に入れておきましょう。
| 時期 | やること | イチゴの状態 |
| 9月 | 道具と土の準備 | 開花前の準備期間。お店に苗が並び始める |
| 10月〜11月 | 苗の植え付け | 最も大切な時期。土の中で根っこを張る |
| 12月〜1月 | 冬越し・枯れ葉取り | 寒さに耐えてじっと眠る「休眠期」 |
| 2月〜3月 | 追肥・マルチング | ガバッと起き上がって新芽が急成長! |
| 4月 | 人工授粉・害虫鳥対策 | 可愛い白い花が咲き、実が膨らむ |
| 5月〜6月 | 収穫!・苗増やし | 待ちに待った収穫!その後は来年の苗作り |
こうして見ると長く感じますが、冬の間(12月〜2月)はほとんど成長しないため、水やりもたまにする程度で手がかかりません。実際に忙しくなるのは「春になってから」です。
3. 初心者がプランター栽培を成功させるための「4つの鉄則」
初心者が確実にプランターでイチゴを収穫するために、絶対に守ってほしい鉄則を4つにまとめました。これさえ守れば成功率は跳ね上がります。
鉄則①:最初は「一季生り(いっきなり)」の品種を選ぶ
イチゴには、春に大きくて甘い実を一気に大収穫できる「一季生り」と、一年中ダラダラと実がなり続ける「四季生り」があります。
初心者さんは、迷わず「一季生り」を選んでください。日本の気候にとてもよく合っており、寒さや病気に強く、一粒一粒が圧倒的に甘くジューシーに育ちます。
鉄則②:苗を植える時は「向き」と「深さ」に命をかける
イチゴの苗には、親株から繋がっていた「ランナー(へその緒のような茎の跡)」があります。イチゴの実、実はこの親株から伸びているランナーの「反対側」にしか実りません。
プランターの手前側に実が垂れ下がるように、親株からのランナーの向きを奥側に向きを揃えて植えるのが鉄則です。また、前述の通りクラウンを半分地上に出す絶妙な深さで植えます。
【★イラスト挿入位置:ランナーの反対側に実がなる様子と、クラウンを地上に出す正しい植え付けの図解】
鉄則③:冬は外で「ほったらかし」にする
冬のイチゴは「休眠(きゅうみん)」といって、寝ています。凍結しない限りは、ベランダや庭などの屋外に出しっぱなしで大丈夫です。雪が積もっても平気なほど強いので、過保護にせず、しっかり寒さに当てましょう。
鉄則④:マンションのベランダなら「人工授粉」をする
お庭ならミツバチなどの虫が受粉を助けてくれますが、高層階のベランダなどには虫が来ません。花が咲いたら、100円ショップの筆やメイクブラシを使って、花の真ん中をポンポンと優しく撫でてあげてください。これをやらないと、実が大きくならなかったり、形がイビツに変形したりします。
4. プランターで育てやすい初心者向けのイチゴ品種3選
秋にホームセンターへ行くと、たくさんの苗が並んでいて迷ってしまいますよね。まずは病気に強く、プランターの限られた土でも抜群に美味しく育つ定番の「一季生り品種」を3つ厳選しました。
- 宝交早生(ほうこうわせ)
- 特徴:病気に抜群に強く、昔から家庭菜園の定番として愛されている品種。日本の気候に最も合っており、初心者でも滅多に失敗しません。実が柔らかくて甘いです。
- とちおとめ
- 特徴:お店でもおなじみの大人気イチゴ。甘みと酸味のバランスが完璧です。寒さに強く、プランターでもしっかりとした大粒のイチゴが狙えます。
- 紅ほっぺ(べにほっぺ)
- 特徴:とにかく元気いっぱいに育つ品種です。根を張る力が強いため、プランター栽培に最適。実の芯まで真っ赤に染まるため、収穫したときの感動が一番大きいです。
5. プランターイチゴを大収穫するための10ステップ詳細ガイド
さあ、全体像は見えましたか?
これからあなたのイチゴ栽培がスムーズに進むよう、それぞれの作業やお悩みをさらに深掘りした「詳細ガイド」を10ステップの連載記事でご用意しました。
知りたい疑問や、今の栽培時期に合わせて、気になる記事をチェックしてみてくださいね。
- ステップ①:【苗の選び方】(今後作成予定)
【プランター栽培】イチゴの苗選びで失敗しない!初心者におすすめの品種とホームセンター・苗屋さんでの見分け方 - ステップ②:【道具と土の準備】(今後作成予定)
イチゴ栽培に必要な道具と土作りの基本!プランターの大きさとおすすめの市販培養土 - ステップ③:【正しい植え付け方法】(今後作成予定)
【図解】イチゴ苗のランナーの向きが分からない!プランター植え付け時の正しい見分け方 - ステップ④:【深植えのトラブル対処】(今後作成予定)
イチゴ苗のクラウンが埋まってしまった!深植えに気づいたときの簡単な対処法 - ステップ⑤:【冬の管理と水やり】(今後作成予定)
冬のプランターイチゴの冬越し対策!休眠期の正しい水やり頻度と枯れ葉取り - ステップ⑥:【春の目覚めと肥料】(今後作成予定)
なぜ?プランターイチゴが葉っぱばかりで実がならない原因と春の正しい追肥 - ステップ⑦:【人工授粉のやり方】(今後作成予定)
マンションのベランダ必見!イチゴの人工授粉を筆で行う正しいタイミングと時間帯 - ステップ⑧:【害虫・病気対策】(今後作成予定)
せっかくのイチゴが台無しに!プランターのアブラムシとナメクジを退治する駆除方法 - ステップ⑨:【収穫と形のトラブル】(今後作成予定)
プランターで育ったイチゴの実が変形する原因は?ボコボコでも甘く食べられる? - ステップ⑩:【来年の苗の増やし方】(今後作成予定)
来年もタダで収穫!プランターイチゴのランナーでの増やし方と子株を取る時期
まとめ:今年こそ、我が家のプランターでイチゴ狩りを楽しもう!
イチゴのプランター栽培は、確かに期間は長いです。でも、そのぶん春になって初めて白い花が咲き、小さな緑色の実が少しずつ赤く染まっていく姿をベランダで毎日観察できる楽しさは、他の野菜では味わえません。
「去年ダメだったから…」「庭がないから…」と諦める必要は一切ありません。今年は正しい知識と一緒に、プランターで一歩ずつゆっくり育てていきましょう。
まずは、苗が出回り始める前に「ステップ①:【苗の選び方】」の記事をチェックして、ホームセンターに行く前のワクワクする準備を始めてみてくださいね!
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